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日本は無宗教の国?

よく日本は無宗教の国だといわれるが、

僕はそれは適切ではないと思う。

厳密な意味での国家的な宗教はないけれど、

日本人には共同体に対する信仰心が根強いところがある。

ここ20年でアメリカ式の経営が浸透してきたように感じるが、

日本の大多数を占める中小企業では、やはり伝統的な日本的経営というものは続いている。

ワンマン・家族的・終身雇用など、中小企業そのものの体質であろう。

日本では、職場=共同体といった感覚が強い。

それは2010年の今日でもそう感じる。

僕は教育関連企業で人事も担当しているけど、

最終的な選考の基準は、要はその人を仲間として迎えられるかどうかにかかっていると言ってもいい。

この伝統は、日本の人口がこの先半分になったとしても、変わらないものだと思う。

すなわち、共同体である職場そのものが、一種の信仰の対象だということだ。

日本的な仕事観というものは元来、仕事イコールお金ではない。

仕事イコール修行である。だから、昔は奉公と言ったのだろう。

みずからを高めていくことで得られるもの、それがすなわち信仰であり、その意味においては日本は無宗教の国ではないはずだ。
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